判定ユニット CMS
説明
磁気コーデッド安全スイッチは、人員と機械を守るよう設計されたインターロッキング・デバイスです。電気機械式の安全スイッチと比較して、次の場合に使用されます。- 厳しい衛生要件に適合しなければならない場合 (食品業界など)
- 精密なドア・ガイドができない場合
- 小さな寸法が求められます
機能説明
コーディング済み磁気安全システム CMS は 3 個の部品で構成されます。- アクチュエーター
- 読み取りヘッド
- 判定ユニット
1 つのシリーズの中では、各アクチュエーターのコーディングは同一です。機械や設備全体に 1種類のアクチュエーターを使用すれば、整備時の交換が素早く簡単に行えます。
安全システム CMS の読み取りヘッド内にリード・コンタクトが組み込まれています。リード・コンタクトの動作原理 (NC 接点または NO 接点)、リード・コンタクト装着数および物理的配置により、読み取りヘッドのタイプが決まります。リード・コンタクトの接点ブレードが、各アクチュエーターからの磁界の影響により閉じています。
アクチュエーターと読み取りヘッドは互いにペアを構成し、4 つの異なるハウジングで提供されます。ユーザーはアプリケーションに応じて角型または丸型デザインを選択できます。読み取りヘッドは、特定の対応コンポーネント、つまりそれぞれの読み取りヘッド タイプに割り当てられた特定のアクチュエーターにしか反応しません。判定ユニットに対する読み取りヘッドの割り当てにも同じことが言えます。
判定ユニットとは、読み取りヘッドの下流にあるシステム・ユニットです。このユニットは、安全回路をリード・コンタクト位置に合わせて内部リレーによりスイッチングします。保護等級 IP20 の判定ユニットは、制御キャビネット内に取り付けます。
EUCHNER からはさまざまな種類の判定ユニットを提供しています。ユニットの選択は、接続する読み取りヘッドの個数と EN 954-1 に従って達成するシステム全体のカテゴリーに応じて行います。対応する判定ユニットを以下の製品セクションで詳しく説明します。
特定の安全レベルを達成するには、安全関連部品を使用する箇所に故障解析を実施しなければなりません。接続ケーブルの短絡や、リード接点の閉じ位置での溶着により障害が発生することがあります。リード・コンタクトが固着すると、そのコンタクトを開くには磁力が不十分な場合があります。安全上の理由から、各読み取りヘッドには複数のリード・コンタクト (スイッチ・タイプにより 2 または 3 個) が装着されています。
たとえば NC 接点 / NO 接点の組み合わせが使用されます。アクチュエーターが読み取りヘッドの作動範囲内に入ると、リード接点がマグネット (アクチュエーター内) により切り替わります。NC コンタクトと NO 接点には極性の異なる磁石が割り当てられます。下流の判定ユニットはこの読み取りヘッドを監視します。読み取りヘッド内の NC/NO 接点は常に相反する状態になければなりません。そうでない場合は、判定ユニットのセーフティ・コンタクトが切り替わらず、ユニットがブロック状態になります。
読み取りヘッドはガードの固定部に取り付けられ、2 芯または 4 芯のケーブルで判定ユニットに接続されます。ガードが閉じると、アクチュエーターが読み取りヘッドに近づきます。アクチュエーターが作動範囲内に入ると (動作距離 Sao に達すると)、読み取りヘッド内のリード・コンタクトが切り替わり、コンタクト位置が変わります。
接続された読み取りヘッドのすべてでリード・コンタクトが特定の位置にある、つまりアクチュエーターすべてが作動範囲内にあることを判定ユニットが検知すると、セーフティ・コンタクトがオンになります。アクチュエーターが読み取りヘッドから遠ざかると、距離の増大とともにリード・コンタクト周辺の磁界が弱まります。リリース距離 Sar に達すると、リード・コンタクトが当初の位置 (ホーム位置) に戻ります。
リード・コンタクトの感度と磁石の磁界強度が、アクチュエーターと読み取りヘッド間の動作距離を決めます。各センサー・ユニットの代表的な作動範囲の図を、アクチュエーターと読み取りヘッドの技術データに示します。x、y および z 方向の作動範囲の図により、ユーザーにアクチュエーターと読み取りヘッドをどのように配置するかに関する情報を提供します。適切に配置すると、読み取りヘッドが作動範囲の中間に来ます。
アクチュエーターと読み取りヘッド・センサー・ユニットは、作動範囲が幅広くなっています。これによるメリットは、ドアのクリアランス設定が作動範囲の限界内で変動してもかまわない点にあります。安全システム CMS はヒステレシス付きのスイッチング特性を有します (Sar > Sao)。
読み取りヘッドをアクチュエーターの作動範囲 Sao 内に調整すれば、ドアが少し振動しただけで現場がただちに停止することはありません。オーダー・テーブルに示す動作距離およびリリース距離は、センサー・ユニットが x 方向に近づくこと (前方アプローチ方向) を指しています。アクチュエーターが横から読み取りヘッドに近づく場合は、概ね動作距離が短くなります。x、y および z 方向の動作距離およびリリース距離は、動作図に示してあります。
z 方向のアプローチ・スピード (横からのアプローチ方向) が過剰に低いと、判定ユニットでエラーになることがあります。アプローチ・スピードに関する詳しい情報は、各製品説明書を参照してください。磁気システムは高度な保護等級とコンパクトな構造に定評があります。そのため、汚れと清潔さが要因として重要である場所に特に適しています。
EUCHNER 安全システム CMS の主な利点は、アクチュエーターと読み取りヘッドをステンレス製の裏に取り付けることができる点です。この特性により、中でも食品業界でシステムを使用することができます。しかし、動作距離は材質と厚さに応じて短くなります。耐腐食性のセーフティ ネジ (付属) を使用して取り付けることにより、アクチュエーターと読み取りヘッドを無効化できないようにガードへ取り付けることができます。
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085536
CMS-E-AR
判定ユニット CMS-E-AR、セーフティ・コンタクト 1 個
CMS-E-AR
判定ユニット CMS-E-AR、セーフティ・コンタクト 1 個
- 読み取りヘッド最大 30 台を接続可能
- セーフティ・コンタクト 1 個
085537
CMS-E-BR
判定ユニット CMS-E-BR、セーフティ・コンタクト 1 個、補助コンタクト 1 個、フィードバック・ループ 1 つを接続可能
CMS-E-BR
判定ユニット CMS-E-BR、セーフティ・コンタクト 1 個、補助コンタクト 1 個、フィードバック・ループ 1 つを接続可能
- 読み取りヘッド 4 台を接続可能
- セーフティ・コンタクト 1 個
- 補助コンタクト 1 個
- フィードバック・ループ 1 つを接続可能
099182
CMS-E-ER
判定ユニット CMS-E-ER、セーフティ・コンタクト 2 個、補助コンタクト 1 個、フィードバック・ループ 1 つを接続可能
CMS-E-ER
判定ユニット CMS-E-ER、セーフティ・コンタクト 2 個、補助コンタクト 1 個、フィードバック・ループ 1 つを接続可能
- 読み取りヘッド最大 30 台を接続可能
- セーフティ・コンタクト 2 個
- 補助コンタクト 1 個
- フィードバック・ループ 1 つを接続可能
- 自動始動/監視あり/監視なし
099258
CMS-E-FR
判定ユニット CMS-E-FR、セーフティ・コンタクト 2 個、補助コンタクト 1 個、モニタリング出力 6 つ、フィードバック・ループ 1 つを接続可能
CMS-E-FR
判定ユニット CMS-E-FR、セーフティ・コンタクト 2 個、補助コンタクト 1 個、モニタリング出力 6 つ、フィードバック・ループ 1 つを接続可能
- 読み取りヘッド最大 6 台を接続可能
- セーフティ・コンタクト 2 個
- 補助コンタクト 1 個
- 6 個のモニタリング出力
- フィードバック・ループ 1 つを接続可能
- 自動始動/監視あり/監視なし